「CREO USERS FORUM 2018」の基調講演も間近となり、本コラムもいよいよ最終回。
変革を求めるビジネスの現場で、生産性があがらない現状に対して、夏野さんはテクノロジーの重要性を訴える。

日本には、ふたつの未来があります。

夏野さんの語るふたつの未来とは。

テクノロジーがあるだけではダメで、そのテクノロジーを使って、どうビジネスモデルを作るか、どのように社会の中に実装していくのか、それが重要なのです。
そして社会に実装する能力とテクノロジーを開発する能力は、それぞれ別なのです。その別々な能力を両方兼ね備えていないと2000年以降のIT競争に勝てないのです。その結果が日本の生産性が過去20年間で、まったく上がっていない、という数字に現れているのです」

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(UberやFree Wi-Fiのように、テクノロジーの基盤があっても社会実装できない日本の現状を夏野さんはビジネスの現場に重ね合わせる。)

これだけテクノロジーの変化が起こってきたのに日本の生産性が上がっていないというのは、人の側のシステムを何も変えなかった、ということです。

古いルールを維持したままシステムだけを21世紀型に更新しても生産性が上がらない、という目で自分たちの周りの景色を見ていただければ今すぐにでも改善しなければならないところが、たくさん目につくと思います

(生産性の向上に向けた改革が急務だと指摘する夏野さんは、これからの日本の未来を予見する。)

日本には、ふたつの未来があります

ひとつはバラ色の未来です。たくさん目につく古いルールや現状維持を全部改善したら、生産性が上がるバラ色の未来が待っています。

その反対に、改善しないと暗黒の未来となってしまうのです。なぜなら、これまでの20年間は、生産性が上がらなくても、個人の努力で補ってこられたのですが、ここから人口が激減していくので、過去のやり方では維持できなくなるからです」

(日本には、アメリカや世界の先進国にひけを取らないテクノロジーがある。しかし、夏野さんは最新のテクノロジーを積極的に社会の役に立つように定着させたり、ビジネスの変革に活用する人材の不在を嘆く。このまま、日本がテクノロジー活用の後進国となってしまえば、「暗黒の未来」が待っている。
反対に、進化を加速する最新のテクノロジーやITを活用できれば、日本が抱える課題を解決し「バラ色の未来」が訪れる。
このふたつの未来には、「人」の力がかかっている。そして、夏野さんには未来を明るくする人材のビジョンとイメージがある)

まだ間に合います。

ここで、やり方を変えれば、バラ色の未来があるのです。

あなたは、どちらに行きますか。

その答えは、ぜひ会場で私とシェアしてください

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「CREO USERS FORUM 2018」当日の夏野さんの基調講演をお楽しみに!