株式会社クレオ 代表取締役社長 柿﨑 淳一が語る「変革」に対する想い

CREO USERS FORUM 2018の中盤では、株式会社クレオ 代表取締役社長 柿﨑 淳一が登壇し、クレオの企業理念に触れ、製品・サービスの歴史を振り返りながら「変革」に対する想いと「ユーザー会の意義」を語りました。

◯クレオの変革

先ず柿﨑氏は、これまでの時代背景に対するクレオの製品やサービスの変遷を踏まえ、これからのデジタルトランスフォーメーション(DX)の時代に向けた、クレオの提供価値の変革を次のように語りました。
「クレオは創業以来、時代のニーズをキャッチしながら、様々な製品やサービスをお客様に提供し続けております。そして、2017年のグループ統合以後は「モノ」から「コト」へ、個々の製品ビジネスに留まらず、『共創』による価値創造型サービスの提供を目指し 、革新的ITの活用も取り入れた、統合的なソリューションサービスへとコア事業の変革を進めています」

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また、新生クレオのロゴにこめた想いも語ります。
「この変革の意思を込め、ユーザーの期待を超える『より高い付加価値のあるサービス』がご提供できるよう、お客様に寄り添う関係として、ロゴマークを新たにしました。」

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「クレオの企業理念は、人間の想像力と世界中のテクノロジーを掛けあわせて、感動を生み出す『豊かな未来社会の実現』です」と柿崎氏は説明します。そして、100年企業を目指すVISION 2024に触れて、長期的な人財の安定的な活動をサポートする健康経営を重視する姿勢を示します。
さらに「2017年からの中期経営計画では、グループ再編と新しいクレオのスタートを意味する「新・結合」をテーマにお客様含め、関わり合いのある皆さまと新たな気持ちで関係を深める目的で、2017年はその土台固め、2018年はお客様、社員、株主様と「真(まこと)」の結合をし、より強固な信頼関係のもとに、豊かな未来社会、新しいデジタル社会の実現に貢献することを掲げています」と話します。

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◯ユーザー会発足に向けた想い

後半では、ユーザー会の発足に向けた想いについて、柿崎氏は語ります。
「これまではZeeM製品のお客様がユーザー会を主催してきました。このユーザー会の主旨、想いを引き継ぎながら、より一層、参加される皆様に価値のある、有意義なユーザー会へ皆様とともに進化させていきたいと考え、今回のクレオユーザー会の刷新に至りました」と、その想いを伝えます。

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そして、これからは、デジタルトランスフォーメーション(DX)を様々なサービスや新しいテクノロジーで支援するだけでなく、お客様と共に新しい価値創造を追求していく「共創の実現」の場にクレオユーザー会を位置づけたとしています。

柿崎氏は「これからは、AIにIoTやロボティクス、そしてデータアナリティクスなど、最先端のICTを組み合わせて、新しい価値創造型のデジタルビジネスを実現し、攻めのITへと進化するDXの時代になっていきます。

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クレオは、DX時代に向けて、これまでのITベンダーという枠を超えて、クレオユーザーとともにイノベーションを作る『価値創造』をサポートしていきます。そのために、『真』の結合をしながら、我々とクレオユーザーだけではなく、クレオユーザー同志もつながっていくような、オープン・イノベーションの場をご提供していきます」とユーザー会の意義を提唱します。

「皆様のご支援、ご協力、宜しくお願い申し上げます。そして、今後ともクレオをご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。」と締めくくった。

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ITで経営をデザインする
~働き方改革、デジタルトランスフォーメーションを支えるクレオの次なる一手~

クレオ・セッション(IT×クレオユーザー)では、「ITで経営をデザインする~働き方改革、デジタルトランスフォーメーションを支えるクレオの次なる一手~」と題して、デジタル革新による経営変革が求められる現代において、クレオはこれから、お客様にどんな価値を提供し、貢献していこうとしているのか、クレオの新たなビジネスコンセプトの説明がされました。

◯クレオセッション(前半):ITで経営をデザインする「CDX」

セッションの前半では、株式会社クレオ ソリューションサービスカンパニー 宮島 利光 カンパニー長が登壇し、デジタル革新による「経営変革」をサポートすることがクレオの新たな提供価値であるとして、クレオのデジタル革新支援フレームワーク「CDX(CREO Integration-Platform for DX)」を紹介しました。
宮島氏は「ビジネスシーンにおけるデジタル革新とは、すべてをend-to-endでデジタル化すること」とし、紙と人による何段階ものビジネスプロセスが、激変していくイメージを説明します。そして、その実現のためには、様々な新しいテクノロジーは勿論、企業の中に革新を推進するためのリソースや体制を確保することも重要だと指摘しました。

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また、宮島氏は、デジタル革新は部門ごとの業務効率化で終わってはいけないと付け加えます。「デジタル革新本来の目的は『企業の持続的成長』の実現であり、そのための『新たな企業価値創造』にむけたイノベーションを創出することにあります。そこで、パラダイムを転換するような変革にITの革新的活用が求められているのです。クレオはそのお客様のデジタル革新を支援するために『CDX(CREO Integration-Platform for DX)』を提供します」と、CDXの目的を説明しました。

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更に「『CDX』とは、各種業務アプリケーションとそれらを統合するクラウド基盤から成る『業務改善』、統合された様々なビジネスプロセスを束ね、そこから経営戦略立案に有益なデータ活用を促す『経営革新』、これらの取り組みをお客様とクレオでオープンイノベーションとして推進する『共創』の3つの軸によって構成されたビジネスフレームなのです」と、CDXのコンセプトを伝えます。

そして、最後に宮島氏は、変革が求められる経営環境とITの急速な進化が進む現状を捉え、「お客様と共にCHANGE(デジタル革新)をCHANCE(企業価値創造の機会)に変えていきたい」と、CDXと共創を目的にしている「クレオユーザー会」に込めた想いをメッセージに、セッション前半を締めくくりました。

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◯クレオセッション(後半):CDXの提供価値と取り組み

セッションの後半では、マーケティング統括部の平田氏、山田氏、石井氏より、CDXが目指す提供価値や現在とこれからの取り組みについて説明されました。

部門価値の転換から事業拡大支援まで

まず初めに、プロモーション部の平田部長より、CDXの提供価値について次のように述べられました。
「CDXは『経営革新』『業務改善』『共創』の3つを軸に、現場部門から経営層まで各レイヤーに応じたサービスやアプリケーションを統合的にお客様に提供します。これにより、人事部門は人事・労務管理業務を行う部門から『人材戦略部門』へ、社内システムの管理を行うIT部門はデジタル革新を牽引する『IT戦略部門』へ、経理部門は財務管理・管理会計の担当部門から高度な経営判断を促す『戦略的経営分析部門』へと、部門価値の転換を目指していただくことができます。更に、これまでのクレオが培ったシステムインテグレーションのノウハウやオフショアなどの開発リソースも活かすことで、クラウドビジネス支援やレガシーな基幹システムのデジタル革新など、お客様の事業拡大にも直接貢献していきます」と説明しました。そこには、個々の課題解決だけでなく、クレオユーザーへデジタル革新を促し、延いてはクレオユーザーの更なる成長に、CDXの提供価値が向かっていることを示していることが伺えます。
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エンタープライス向け業務自動化のベストプラクティス「CREO-RPA」

「CREO-RPA」は、RPAの利用が定着していく中で、確実に問題となる「内部統制対応」に備えた、クラウド型のRPAサービスです(2018年4月より本格的にサービス提供を開始)。また、紙の取り扱い業務も含めたAI型OCRとの連携や、ヒトとロボットの共存を可能にするBPM連携も行い、クレオユーザーに業務自動化の安全性と利便性、拡張性を提供します。
RPA推進グループの山田シニアマネージャーは「自動化適正診断サービスやロボット作成代行、POC支援サービスも用意し、お客様のスムーズな業務自動化をサポートできるようにしている」と、自らのRPA導入で苦労した経験がサービスに活かされていることを強調しました。更に、これからRPAを導入しようとしている企業向けに、手軽にRPAを試すことができる「スタートアッププラン」を新たにラインナップに加えたことも報告しました。
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BIからBAへ、AI型データ分析クラウドサービス「CDX Analytics 予実分析」

2019年7月リリースに向けて、現在、開発中の「CDX Analytics 予実分析」は、予実管理に特化したBA(Business Analytics)ツールです。従来のBIツールでは、分析結果から対策を立案するのはヒトが行わなくてはなりませんでしたが、このサービスは、AI型予実分析エンジンにより、自動的に改善策の提案をすることを最大の特長としています。
開発責任者である、事業企画グループの石井氏は、本サービスが持つ、誰にでも使える「操作性」と業界別の最適な改善策を提案する「予実分析の専門性」について、実画面による操作イメージを交えて解説しました。また、今後の予定として、2019年7月のリリースに先駆け、2019年1月よりクレオユーザーに限定した無料トライアル版公開の準備も進めていると報告しました。
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クレオユーザー会、分科会活動の目的

最後にプロモーション部の平田部長はクレオユーザー会の分科会について、今後の活動予定を紹介しながらも、もっと活発にしていきたいと、分科会への参画を呼びかけました。
その理由として、RPAやAIによるデータアナリティクスは、デジタル革新の最初の一歩にすぎず、ITの進化とビジネスの価値多様化が更に進む中で、ITの革新的活用の追求は、これから本格化していくからだと言います。
そして「だからこそ、CDX自体もその潮流に追随して進化させていく方針であり、そこには『共創』の理念に基づく、お客様とクレオのオープンイノベーションの場が重要です。共に成長を目指す取り組みが、『変革』に本当に有効な気づきや情報共有を可能にすると思います」と、「共に成長をめざすため」のクレオユーザー会であることを強調し、クレオセッションを締めくくりました。
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取材・文 / 田中亘(ITジャーナリスト)

▼CREO USERS PORTAL▼
https://creo.omniattend.com/
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