新型コロナ感染拡大防止に向けて、多くの企業が抱える人事・労務の制度や管理の疑問や課題について、クレオユーザー会・人事分科会では5月26日(火)、WEB会議形式による倉重塾を開催しました。

講師は倉重・近衞・森田法律事務所の代表弁護士、倉重公太朗氏です。
倉重氏自身も在宅勤務状態にあったため、ご自宅からご講演をいただきました。

当日は同事務所で公開しているQA集「新型コロナ問題・人事労務Q&A」を基に、解説していただきました。

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1 WEB会議形式で多くの方が参加

今回はWEB会議形式で開催したということもあり、遠方のユーザーも含め、分科会ではありながらも、50名の方にご参加いただきました。

今回はワークショップや質疑応答が難しいため、いつもの倉重塾の魅力が損なわれることが懸念されましたが、倉重先生の提案でQA集を解説する講演としていただけたことで、オンラインセミナーの形式ではあったものの、内容の充実した2時間になったと思います。

2 「新型コロナ問題・人事労務Q&A」とは

解説いただいた「新型コロナ問題・人事労務Q&A」は、倉重・近衞・森田法律事務所が公開している、厚生労働省Q&Aでは触れられていない人事施策に踏み込んだコロナ対策のQA集です。判例・行政通達もない分野については個別具体的事案を参考に、一般論も踏まえ、実務に役立つ具体的対応方法がまとめられています。

新型コロナ問題・人事労務Q&A 無料公開中

https://kkmlaw.jp/news/free-ebook-to-rescue-hr-covid-19/

当日は従業員の感染対応や緊急事態宣言下における休業手当の考え方、就業規則や賃金制度、テレワークや同一労働同一賃金など、18のテーマを取り扱い、これまでに寄せられた、実に50項目に及ぶ疑問点について、回答とその解説をしていただきました。

<当日、取り扱ったテーマ>
・従業員の感染対応
・休業手当
・採用、内定、入社延期、新人研修
・就業規則
・賃金制度
・福利厚生
・時差出勤、テレワーク
・同一労働同一賃金
・教育訓練
・休暇
・労働時間、残業、長時間労働
・労災、安全配慮義務、メンタルヘルス
・ハラスメント
・労働者派遣
・感染予防(安全衛生)
・解雇、雇止め
・退職勧奨、希望退職募集
・労働組合対応

3 参加者アンケート

1 本日の分科会について評価をお願いします

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2 今後もオンライン形式の開催を望みますか?

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③参加者コメント(一部紹介)

倉重先生のご解説が端的で分かりやすく、直接当社に関係ない事項についても理解を深めることができ、知識を増やすことができた。

形式ばった説明ではなく、実務に活かせそう。

最新の情報にアップデートされており、資料には解説もあり実態に即した内容で、よく理解できました。

なかなか厚労省の資料を読み込む時間がないため、ポイントを絞って、また実情に沿った形で解説していただき大変参考になりました。
東京、大阪まで出向くのはコロナの状況下でなくてもコスト面や時間面で厳しい場合が多いので、このようなWEBでの分科会を増やしていただけると非常に助かります。

とてもわかりやすく、資料も見やすい。具体的な例がある。

資料が詳細で役立つ。名古屋からだと移動含め1日使うことになり非常に助かる。

4 振り返り

参加者アンケートにもあるとおり、具体的で分かり易い説明だったという声を多くいただけました。また、今後もオンラインによる開催を望まれていることがわかりました。
一方で、情報量が多かったのでもう少し絞り込んでほしいという声や、双方向性のあるオンラインセミナーにしてほしいといった声もいただきましたので、次回以降の開催方法の参考にさせていただきたいと思います。